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はぴとれぽーたる:農薬ってなんなの?
農薬とは、有用植物(農作物など)に好ましくない影響を与えるとされる害虫や病原菌、雑草の影響を防いだり、植物の病気の治療などを目的として使用される化学物質であり、日本国内では、農林水産省に登録されたものだけが使用できることになっています。しかし、日本の食糧自給率は熱量ベースで40%台といわれており、実際には日本国内では使用されないような農薬有効成分が使われた輸入食品も多く出回っているとされます。したがって、農薬についてとくに意識しないかぎり、このような食品がわたしたちの口に入ることになります。

農薬はすべて問題があるのでしょうか?
いいえ。農薬でも食品に含まれる成分であったり、粉石けんに含まれるものと同じ成分であるなど、安全性について明確な説明ができるものも最近では多くなっています。しかし、なんらかの有害性が疑われる化学合成農薬は現在でも数多くあるのが現状です。

人にとって、農薬のなにが問題なのでしょうか?
本来の食品成分とは関係のない化学合成物質は、食経験(人が食べものの成分として口に入れ、飲み込んだ経験)がないため、それらがわたしたちの口から入ってふん尿(「うんこ」や「おしっこ」)などとして体の外に出るまでの間にどのような作用を起こすのかよくわかっていない場合がほとんどです(体のどこかに残って有害な作用をするかもしれません)。だから、未だかつて人が食べたことがない合成化学物質のリスクは高めに見積もられるのです。でも、人間の体を使って安全性を確認する実験をすることは無理なはなしです。それにもかかわらず、多くの場合、その食品の買うかどうかを決めるための参考になるような形で農薬に関する情報(どんな成分を使用したか・その成分のリスクに関する説明など)が、だれが見ても納得がいくかたちで表示されるようなことは、現在のところ、あまりありません。このことからもわかるように、農薬の問題の本質とは、「それがどのような素顔を持った農薬なのか」について、広く市民に情報が伝わらないことなのです。

農薬は環境にとってどのような問題があるのでしょうか?
化学合成農薬のなかには、いまだに環境中の生物にも有害な成分が多くあることも問題です。このような成分は、とくに水にすむ昆虫(害虫ではない)には致命的で、例えばタガメという水生昆虫は農薬の毒性の影響などで絶滅の危機に瀕(ひん)しています。環境中の生物に有害な農薬の成分の影響で、川で虫を捕ったりして遊ぶことができなくなったところもあれば、逆に有害な農薬成分の使用をやめることで、本来の自然環境を取り戻したところもあります。遊びや自然観察などで自然に親しむだけでは、自然環境を守ることはできないのです。とくにまちなかに住む人にとっては、個々の農薬の素顔について理解したうえで、環境の生物に有害な農薬成分を使っていない農作物を選んで買うような取り組みは、環境を守るためにも、とても重要な活動なのです。

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